蒅藍染キット

『蒅』はタデ藍という植物の葉を乾燥させ、
100日以上かけて発酵させてつくる染料です。

『蒅』を原料に染色液を作る工程を『藍建て』といい、
日本では古来より伝統技法として『天然灰汁発酵建て』という方法が用いられてきました。

木灰からとった『灰汁』をベースに『蒅』『貝灰』『麩』といった天然素材のみを使用し、
約1~2週間の発酵期間を経て、染色液をつくっていきます。

藍色に染め上がる過程は、発酵菌による『還元』と『酸化』の反応によるもので、
その他の植物染色過程と異なるプロセスを踏みます。

発酵菌という生き物の力で染め上がった色は、
化学染料にはない「不均一さ」があり、
日の光の当たり方で冴えた深みのある表情を見せてくれます。

また、藍色を纏った繊維は丈夫になり、
色移りしにくいという特徴があります。

本キットを通して、
日本の文化『発酵』・色『藍色』の魅力をお楽しみください。